3.仕事毎の処理時間の見積り


プロジェクトの日程計画を行う上で、プロジェクトを構成する各仕事の処理時間の見積りを行う必要がある。第2項の「γソフトウェアプロジェクト」は、プログラムの規模から各仕事の処理時間の最頻値を見積ることが出来る。しかし、実際にプロジェクトを進める上では、各仕事の処理時間は、見積った最頻値に対してばらつきを持つことが予想される。
そこで今回は、第1回の「作業種毎の単位処理時間」のデータを用いて処理時間の最長値、最短値、平均値の見積りを行う。


(1)データ整理

第1回の実験で、「計算」「図表化」「文章化」作業の単位処理時間の算出を行なった。その結果から、「計算」「図表化」「文章化」作業の単位処理時間のヒストグラムと、各々のモード(最頻値)、平均値、最長値、最短値は次の通りであった。

 

 

 

 

 

平均値、最長値、最短値のモード(最頻値)に対する比率を求めよ。
 

計算は、こちらが用意したExcelの解答フォーマットを用いて行う。

デスクトップ上のネットワークコンピュータの中のフォルダを「labfsrv01]、「common」、「生産システム工学実験」、「BPR」、「third」の順に開き、

「仕事の処理時間の見積り.xlsを班の代表者のパソコンにコピーしなさい。

*必ずダウンロードしてからファイルを開くこと。直接開かないでください。

コピーしたら、Sheet1に、以下に示す様に記入を行いなさい。1番右の欄に現れるのが最頻値に対する比率である。

 


(2)処理時間の見積り

2項でPERT図を作成したプロジェクトについて、プロジェクトの担当者はプログラムの規模から予測される各仕事の処理時間の最頻値を見積もった。その最頻値を以下の表3−1に示す。

表3−1

仕事項目名

処理時間の最頻値(時間)

αプログラム仕様書作成

32

αプログラム作成

40

αプログラム試験要領書作成

32

αプログラム試験

48

βプログラム仕様書作成

24

βプログラム作成

32

βプログラム試験要領書作成

24

βプログラム試験

40

γソフトウェア試験要領書作成

40

γソフトウェア試験

32

また、仕事のタイプ別に、構成する作業種ごとの処理時間の占める割合は表3−2の通りとわかっている。

表3−2

仕事のタイプ

作業の種類毎の処理時間の占める割合

計算

図表化

文章化

発想

比較

判定

検索

転記

仕様書作成

0.2

0.05

0.15

0.2

0.1

0.2

0.1

0

プログラム作成

0.05

0

0

0.2

0.05

0.1

0.2

0.4

試験要領書作成

0.1

0.05

0.2

0.2

0.05

0.1

0.3

0

試験

0.2

0.1

0

0

0.2

0.3

0.2

0

「各仕事を構成する作業種毎の処理時間の最頻値」は表3−1、表3−2から求めることが出来る。

各仕事に含まれる「計算」「図表化」「文章化」作業の処理時間の分布が、3.1で整理した「作業種毎の単位処理時間」の分布に従うとする。その場合、各仕事に含まれる「計算」「図表化」「文章化」作業の処理時間の平均値、最長値、最短値は、最頻値に3.1で求めた各々の比率をかけることで見積ることが出来る。

今回は、「計算」「図表化」「文章化」作業の処理時間のみが最頻値に対してばらつきを持ち、その他の作業種の処理時間については一定であると仮定する。従って、各仕事の処理時間の平均値、最長値、最短値は、各々の仕事に含まれる「計算」「図表化」「文章化」作業の処理時間の平均値、最長値、最短値と、その他の作業種の処理時間の最頻値をたすことで見積ることが出来る。

以上のことをしっかりと理解できた者は、先ほどデスクトップにコピーしたExcelの解答フォーマット「仕事の処理時間の見積り」のSheet2を用いて各仕事の処理時間の見積りを行え。まず、最頻値に対する比率を入力し、次に表3−2を参照しながら、各仕事の「計算」、「図表化」、「文章化」の処理時間の占める割合を入力せよ。ただし、「発想」、「比較」、「判定」、「検索」、「転記」の割合は入力済みである。

 

各仕事の処理時間の見積りが終了したら、その結果を「仕事の処理時間の見積り記入用紙」に記入せよ。

三点見積り値の欄(下図のグレーの欄)は次の4項で使用するので、空欄のままで良い。


4.PERT計算

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