1.PERT(Program Evaluation and Review Technique)の説明

 
  PERTとは、製品開発の日程計画を立てる時に用いられる技法である。複雑な仕事の処理順序の関係をネットワークの形でアローダイアグラムによって表現し、プロジェクトの開始から終了に至るまでの仕事の処理時間に余裕のない経路(クリティカルパス)を明確にして、予定工期までにプロジェクトを完成できるかどうかの計画の実行可能性を検討し、管理の重点を明らかにする手法である


<ネットワークの表現方法>

 ・ 矢印(アクティビティ)・・・ 仕事

 ・ 丸印(ノード)・・・ 仕事の着手または完了ポイント

注意点

@ 2つのノード間に含まれる仕事は1つに限る(仕事の一意性)。よって、下図のような表現は不可能である。

図1

A 図1に示す仕事X、Yのように、同じ結合点から出て同じ結合点に入るような平行して行う仕事がある場合は、点線で所要時間が0の架空の仕事(ダミーアクティビティ)を作り、図2のように示す。

図2

B 図3のように、仕事Zの先行する仕事がX,Y両方であるが、仕事Wの先行する仕事がYのみである場合には、ダミーを用いないと正しい先行関係を表現できない。

図3

C あるノードに入ってくる仕事(または出て行く仕事)は、全て共通な後続する仕事(または先行する仕事)を持っている

D プロジェクトの開始と終了をそれぞれ1つのノードにまとめる

E 矢印の方向に従って、ノード番号を大きくする


<日程の計算方法>

  @ プロジェクトに含まれる複数の仕事の先行関係を、アクティビティとノードとダミーで表現する。

  A 仕事であるアクティビティ(矢印)の上に、仕事の番号とその時間値を記入する。

  B 最早開始時刻を計算する

最早開始時刻

あるノードから出る仕事を最も早く開始できる時刻


 

  C 最遅完了時刻を計算する

最遅完了時刻

プロジェクト全体を予定期日に完成させるために、各ノードで遅くとも仕事が完了していなければならない時刻

クリティカルパス

最早開始時刻と最遅完了時刻が等しいノードを始点から終点まで結んだ経路

上の図ではA→C→E→F→Gがクリティカルパスである。


<例題>

次の表1‐1の、引越しについての作業表をもとにして、PERT図の作成と、PERT計算を行なう

表 1‐1


手順1 表1‐1に基づいて、PERT図の不足部分を作成しなさい

手順2 PERT計算を行いなさい

PERT図およびPERT計算をすると以下のようになる

赤線がクリティカルパスである。




2.例題プロジェクトのPERT図作成

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